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ナインの考える野球論

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ナインの考える野球論

「近代野球」という言葉があるように数年前と野球の考えは
大きく変わってきております。それは野球が世界中で
愛されるスポーツとなり、日本の野球技術が向上し、
常に新しい技術や考え方が貪欲に取り入れられ、
そしてその成果が結果を残し始めているからです。
ですから、野球経験のお父さんや少年野球のコーチでなど、
今も時代錯誤な野球を教えておられる方も少なくありません。
それでもいいと思いますが、より高いレベルの野球をするであれば、
一度読んでみてください。何かのヒントになるかもしれません。

守備は攻撃だったのだ

守りに付いている守備側は投手だけが打者を攻撃していると思われがちだが、投手の投げる球種、 コースを分っている守備陣は打者が放った打球のコースがある程度予測できるはず。 そうなると守備位置も随分と変わってくる。
そうなると、守備陣も投手が打者を攻撃しているのに加勢することが出来るのだ。

攻撃的に守備をする、このことが分ってくると外野手もダイヤモンド90度を3人で守らなくてもいいわけです。
20度棄てて70度を3人の外野手で守る発想が出来るはず。
左の強打者にライト線に打たれたのではなく、ライト線に打たせたなら
レフト線を20度棄てて極端なシフトを敷き、守りきれるはずだ。
そう!数十年前の巨人の王選手を抑える為の王シフトがそれです。

王シフトとは、ライト方向へ打たれたのではなく、ライトに打たせたという積極的で攻撃的な守備だったといえるでしょう。チームは守っていながら、王シフトを敷き、全員で王選手を攻撃していたのです。

それにしても、そのシフトの裏をかかずにあくまでもシフトを突き破った王選手は、
やっぱり偉大な打者だったのだ。
攻撃中の打者の頭の中は、投手がどんな球を投げてくるのか分らない為に受身になっているが、投手の投げる球を分っている守備側は、攻撃的に守れるのだ。
こう考えると・・・打者は受身で、守備は攻撃だったのだ。